1: 北村ゆきひろ ★ 2014/12/15(月) 19:56:37.27 ID:???.net
世界の自動車業界で年間販売台数1000万台前後を争っているのは、日本のトヨタ自動車、
米国のゼネラル・モーターズ、ドイツのフォルクスワーゲングループ(フォルクスワーゲン)の3社です。
フォルクスワーゲン傘下には売上高に占める割合の大きい「VW」、「アウディ」「ポルシェ」など12車種
(乗用車とスポーツカーが8、商用車が3、二輪車が1)のブランドがあります。フォルクスワーゲンの名前を
知らない人はいないと思いますが、アウディやポルシェがフォルクスワーゲンの子会社であることは、自動車業界の
関係者以外ではあまり知られていません。
フォルクスワーゲンの財務データは見る機会はあまりないでしょうが、フォルクスワーゲンは財務分析の入門に
うってつけの企業です。最大の特徴は、「セグメント情報の開示レベルが充実」していることです。ブランド別に
販売台数や売上高、営業利益まで細かく開示しており、どのブランドがグループ全体の売上高や利益にどれだけ
貢献しているのかが分かります。トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーで、フォルクスワーゲン以上に細かい
情報を開示している企業はありません。セグメント情報に着目して財務データを見るとフォルクスワーゲンの意外な一面が見えてきます。
VWで台数と売上高を、アウディとポルシェで利益を稼ぐ
フォルクスワーゲンとトヨタは、販売台数でも売上高でもほぼ互角です。フォルクスワーゲンの2013年12月期の
販売台数は973万台、売上高は27兆1870億円、トヨタの2014年3月期の連結販売台数は1013万台、
売上高は25兆6919億円です。しかし、事業別セグメント情報を見ると、両社の収益構造の特徴が鮮明になります。
ブランド別に見ると、「VW」ブランドはの販売台数470万台、売上高は13兆7168億円で、いずれも連結業績の
ほぼ50%を占めています。VWは文字通りフォルクスワーゲンの基幹ブランドなのです。
ところが、VWの営業利益率は過去3年間で3~4%と低く、しかもやや低下傾向です。営業利益は毎年
4000億~5000億円程度で、連結営業利益約1兆5000億円のうち、VWの貢献は25%程度に過ぎません。
VWに次いで二番目に連結業績に貢献しているのが「アウディ」ブランドです。アウディの年間販売台数は
130万~150万台とVWの3割程度ですが、利益には大きく貢献しています。アウディの営業利益率は一貫して
2ケタを保ち、営業利益は毎年約7000億円とVWを大きく上回っています。利益で見ると、フォルクスワーゲンの
稼ぎ頭はアウディなのです。
「ポルシェ」ブランドは2012年8月からフォルクスワーゲングループ入りしました。通期での業績が連結決算に
反映されたのは2013年12月期が初めてです。ポルシェの販売台数は16万台と少ないものの、世界中で圧倒的な
ブランド力を背景に営業利益率は18.0%と大変高く、営業利益3559億円はVWの3994億円に迫ります。
年間470万台も販売するVWと、年間わずか16万台の販売に過ぎないポルシェの営業利益がほぼ同額という事実は、
事業別セグメント情報を読み解くことで初めて分かります。
フォルクスワーゲンの名前を知っていても、多くの人はどれくらい自動車が売れているのか、さらにVW以外に
どのようなブランドがあるのかは分からないでしょう。ところがセグメント情報に着目して財務諸表を見ると
同グループにはVWの他にアウディ、ポルシェなどのブランドが傘下にあることだけでなく、おのおのの売上高や
利益貢献度合いまで分かるのです。このようにセグメント情報に注目して財務諸表を見ると、企業の真の姿が見えてきます。
11月7日発売の『「強い会社」はセグメント情報で見抜きなさい』では事業別&所在地別セグメント情報に
注目した財務分析の方法論を解説しています。各企業の過去3年間の財務データと、筆者が作成した
セグメント情報がひと目で分かる表を基に、アップル、グーグル、アマゾン、ソニー、楽天、オリンパスといった
国内外の有力企業の利益構造を明らかにしています。

http://ascii.jp/elem/000/000/945/945328/
米国のゼネラル・モーターズ、ドイツのフォルクスワーゲングループ(フォルクスワーゲン)の3社です。
フォルクスワーゲン傘下には売上高に占める割合の大きい「VW」、「アウディ」「ポルシェ」など12車種
(乗用車とスポーツカーが8、商用車が3、二輪車が1)のブランドがあります。フォルクスワーゲンの名前を
知らない人はいないと思いますが、アウディやポルシェがフォルクスワーゲンの子会社であることは、自動車業界の
関係者以外ではあまり知られていません。
フォルクスワーゲンの財務データは見る機会はあまりないでしょうが、フォルクスワーゲンは財務分析の入門に
うってつけの企業です。最大の特徴は、「セグメント情報の開示レベルが充実」していることです。ブランド別に
販売台数や売上高、営業利益まで細かく開示しており、どのブランドがグループ全体の売上高や利益にどれだけ
貢献しているのかが分かります。トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーで、フォルクスワーゲン以上に細かい
情報を開示している企業はありません。セグメント情報に着目して財務データを見るとフォルクスワーゲンの意外な一面が見えてきます。
VWで台数と売上高を、アウディとポルシェで利益を稼ぐ
フォルクスワーゲンとトヨタは、販売台数でも売上高でもほぼ互角です。フォルクスワーゲンの2013年12月期の
販売台数は973万台、売上高は27兆1870億円、トヨタの2014年3月期の連結販売台数は1013万台、
売上高は25兆6919億円です。しかし、事業別セグメント情報を見ると、両社の収益構造の特徴が鮮明になります。
ブランド別に見ると、「VW」ブランドはの販売台数470万台、売上高は13兆7168億円で、いずれも連結業績の
ほぼ50%を占めています。VWは文字通りフォルクスワーゲンの基幹ブランドなのです。
ところが、VWの営業利益率は過去3年間で3~4%と低く、しかもやや低下傾向です。営業利益は毎年
4000億~5000億円程度で、連結営業利益約1兆5000億円のうち、VWの貢献は25%程度に過ぎません。
VWに次いで二番目に連結業績に貢献しているのが「アウディ」ブランドです。アウディの年間販売台数は
130万~150万台とVWの3割程度ですが、利益には大きく貢献しています。アウディの営業利益率は一貫して
2ケタを保ち、営業利益は毎年約7000億円とVWを大きく上回っています。利益で見ると、フォルクスワーゲンの
稼ぎ頭はアウディなのです。
「ポルシェ」ブランドは2012年8月からフォルクスワーゲングループ入りしました。通期での業績が連結決算に
反映されたのは2013年12月期が初めてです。ポルシェの販売台数は16万台と少ないものの、世界中で圧倒的な
ブランド力を背景に営業利益率は18.0%と大変高く、営業利益3559億円はVWの3994億円に迫ります。
年間470万台も販売するVWと、年間わずか16万台の販売に過ぎないポルシェの営業利益がほぼ同額という事実は、
事業別セグメント情報を読み解くことで初めて分かります。
フォルクスワーゲンの名前を知っていても、多くの人はどれくらい自動車が売れているのか、さらにVW以外に
どのようなブランドがあるのかは分からないでしょう。ところがセグメント情報に着目して財務諸表を見ると
同グループにはVWの他にアウディ、ポルシェなどのブランドが傘下にあることだけでなく、おのおのの売上高や
利益貢献度合いまで分かるのです。このようにセグメント情報に注目して財務諸表を見ると、企業の真の姿が見えてきます。
11月7日発売の『「強い会社」はセグメント情報で見抜きなさい』では事業別&所在地別セグメント情報に
注目した財務分析の方法論を解説しています。各企業の過去3年間の財務データと、筆者が作成した
セグメント情報がひと目で分かる表を基に、アップル、グーグル、アマゾン、ソニー、楽天、オリンパスといった
国内外の有力企業の利益構造を明らかにしています。

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